管理山林200haを超えて ~次のステージへの挑戦~
このたび、弊社が管理する山林の総面積が200ヘクタールを超えました。これは、私たちにとって大きな節目であると同時に、森林経営における責任の重さを再認識する機会でもあります。創業以来、一歩ずつ積み重ねてきた取り組みの成果がこのような形となり、地域の皆さまや関係機関の方々に心より感謝申し上げます。
弊社は千葉県を拠点に、地域の山々と共に歩んできました。間伐や植林、作業道の整備といった地道な作業の積み重ねを通じて、森林の多面的機能—水資源の涵養、土砂災害の防止、生態系の保全、そして地球温暖化防止への貢献—を守り育ててきました。山林は単なる木材資源ではなく、私たちの暮らしと深く結びついた、かけがえのない存在です。
200haという面積の拡大は、見た目の数字以上に多くの意味を持ちます。例えば、年間のCO₂吸収量で換算すれば、数百世帯分の排出量を相殺できる規模となり、環境への直接的な貢献度が大きくなります。また、地域材の安定供給体制を整えることで、地元建築業や製材業との連携が一層深まり、地域経済の活性化にもつながります。さらに、山林を整備することで、集中豪雨による土砂災害のリスク軽減といった防災面での役割も果たしています。
私たちは今後、スマート林業やドローン、GISといったICT技術の導入をさらに進めていく方針です。これにより、より正確で効率的な森林管理が可能となり、現場作業の安全性も高まります。また、林業の持つ魅力を若い世代に伝えるべく、インターンシップや見学会、学校との連携にも取り組んでまいります。林業が「過去の産業」ではなく「未来をつくる産業」であることを、広く発信していきたいと考えています。
森林は、一朝一夕で育つものではありません。今ある200haの山々も、前の世代が植え、育て、守ってきたものです。私たちはこのバトンを確かに受け取り、次の世代へとつないでいく使命があります。これからも自然と人との調和を大切にしながら、誠実に山と向き合ってまいります。
引き続き、皆さまのご理解とご支援を賜りますようお願い申し上げます。そして、ぜひ一度、私たちの山に足を運び、風の音や木々の香りを肌で感じていただければ幸いです。
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